catenary’s blog

かなり危険な位置に立ってジャズを聴く人。常識から外れた目線でジャズについて書いてるので、話半分に。

Oscar Peterson at the Concertgebouw

 

 オスカー・ピーターソンハーブ・エリスといえば、ほとんどの人は「ハローハービー」を思い浮かべるのではないだろうか。実際僕のよく行くジャズ喫茶でも「ハローハービー」が一番有名のようだった。

 

 僕も「ハローハービー」はとても好きだが、他にもこの二人の共演で好きなレコードがある。

 

 ということで、少し前に買ったレコードの話をしよう。オスカー・ピーターソンの「at the Concertgebouw」だ。

 

 僕は疾走感溢れるこのレコードを香川の中古レコード店「マッシュルーム・レコード」で聴かせていただいてあっという間に虜になった。

 マッシュルーム・レコードの店主は根っからのアナログ・マニアのようで Technics のプレーヤー2台でジャズのレコードをひっきりなしにぐるぐる廻していたが、突然かけられた「at the Concertgebouw」の勢いあふれる演奏は目を見張るものがあり、僕はその場で足踏みをして踊り出してしまいそうなくらいだった。

 

 さて、そんな衝撃的な出会いがあってから僕はすっかりハーブ・エリスオスカー・ピーターソンが大好きになってしまった。そんなわけで僕は彼らの参加するヴァーブの古いレコードを何枚か持っているわけだ。

 

 しかし、その中でも圧倒的にターンテーブルの上に乗る回数が多いのは絶対にこの「at the Concertgebouw」だろう。なんというか、ライブ独特の雰囲気、例えばノリや盛り上がりや熱気みたいなものがこのレコードにはたっぷり詰まっているような気がするからだ。

 

 香川のレコードショップに偶然一枚だけあったそのレコードは所謂「USオリジナル盤」で、とてもではないけれど手が出せないほどのお値段だった。そこで、家に帰ってから普通の盤をネットオークションで購入したのだ。

 

 そんなわけで僕の手元にやって来たこのレコードだけれど「輸入盤は傷が多い」という話の御多分に洩れず、案の定裏面にかなり深い傷がバッチリ入っていた。

 

 僕は裏面のDaahoudからの流れがとても好きなのでショックだったが、アナログ好きはこの程度のことではへこたれない。それに、演奏の内容が濃すぎて傷のノイズも掻き消してしまうくらいだ。

 

 

 そんなわけで、僕のよく聴くこのレコードだけれど、今ネットで調べてみるとそこそこ出回っているみたいだ。ただUS盤ばかりで、どれも状態はよくないみたい。ウ〜ン、そんなものか。

 

 2枚目に状態の良いものを〜なんて考えていたけれど、そんなに甘くはないか。よし、今のレコードの溝がトレースのしすぎで消えて来たら買い換えよう(何年後?)