ズジャ2 -個人的に好きな曲の紹介-
勢いに任せて、最初にまとめていくつか記事を投稿する。飽きたらやめるかも(多分すぐ飽きる)。
いろんな方がおっしゃっていて、僕もそうだなぁと思っているのは、
「ジャズは何回も聴かないと良さがわからない。良さがわかると、とても楽しい」
ということである。
僕自身、一度聴いただけで「いいなぁ」と思うことはほとんどない。ジャズ喫茶のマスターなんかに紹介してもらった曲を家で何度か聴いているうちに好きになってくるのである。好きになってしまえば、もっと知りたい知りたいという気持ちが出てくるので、あとはそのスパイラルに身を任せてジャズに浸っていくだけである。
僕がジャズ喫茶で勧めていただいて好きになったアルバムは何枚もあるが、その中でもジャズ聴き始めの頃に好きになったアルバムをここで紹介しようと思う。
まだソニー・クラークというオジサンが果たしてピアニストなのかドラマーなのかもよくわかってなかった頃の自分が毎日聴いていた曲というのだから、たぶんここで紹介しても気に入ってもらえると思う。
ソニー・クラーク(ピアノ弾いてる人)というおじさんの名演奏である。
ジャズでは有名な曲をカバーして弾いてみるというのがよくあるらしく、この演奏ももとは今から100年も昔に作られた「朝日のごとく爽やかに」という曲を、ソニー・クラークがカバーしたものである。
なんとも言えないマイナー系のメロディが聴いていて気持ちいい。あとジャケットのデザインも可愛くて良い。
余談だが、このレコードは結構なお値段だった。自分のオコヅカイじゃ買えなかったので、クリスマスプレゼントに親にねだって買ってもらった。今となっては貴重な思い出である。
ソニークラークの紹介を少しだけしようと思う。
ピアニストの彼を僕はさっき「おじさん」と書いたが、本当に悲しいことに彼はヘロインのやりすぎで31歳で亡くなってしまう。「おじさん」と呼ぶには若すぎる年齢だ。ソニークラークは「おじさん」から「おじいさん」になるまで活躍して欲しかったピアニストである。僕は彼のレコードを聴くたびにその短すぎた人生を思ってしまう。
ジャズにはこういった「悲劇」がいくつかあるが、ソニークラークの夭折もこの悲劇のうちの一つだろう。
さて、話題をもう一度曲のことに戻そう。
もし、この曲イイゾ!と思ってしまった人は、きっと他の人のカバーした演奏も気になるだろう。ここに有名なのを貼ってみる。
ピアノ、ベース、ドラムの三人にビブラフォンという鉄琴みたいな楽器を加えてできた4人組の演奏である。
先日亡くなられてしまった、ルパン三世のモンキーパンチはこの4人組の演奏が大好きだった。
youtu.be 日本人のジャズピアニスト、秋吉敏子さんの若い頃の演奏だ。一番最初、曲の始まり方がカッコいい。
ちなみに途中に「チュニジアの夜」という曲を挟んでいる。この曲も良いのでまた紹介しようと思う。
youtu.be ウィントン・ケリーというピアニストおじさんの演奏である。この人はよくいろんな人と組んで演奏をしているので、ちょっとジャズを聴いていると名前はすぐ覚えてしまうと思う。
他にもたくさんたくさん素晴らしい演奏はあるが、ここでは僕が気に入ってよく聴いていたものだけの紹介にとどめておく。
それではそれでは~